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モーターサイクル

プロテクション認証はどのように機能するのか?CE規格とD-air®エアバッグを正しく理解する

公開日:2026年2月7日
執筆者:ダイネーゼAGVジャパン編集部

CEマークは、安全性が確認され、認証機関による衝撃試験を受けた衣類であることを示します

バックプロテクターおよび各種プロテクターに適用される技術基準はUNI EN 1621規格で、2段階の保護レベルが定められています

レベル2プロテクターは基準となる性能を持ち、レベル1に比べて最大50%少ない衝撃エネルギーしか伝達しません

しかしD-air®のようなエアバッグは非常に高度で既存規格に収まらないため、Daineseは認証機関とともに専用の新仕様を策定しました

D-air®エアバッグは、レベル1バックプロテクターの最大7倍の衝撃力を吸収できます

モーターサイクルにおいて自分自身を効果的に保護することは不可欠です。Daineseが初のバックプロテクターを開発した1970年代から、私たちは大きく前進してきました。
現在、プロテクターはすべてのライダーにとって必須装備の一部ですが、無作為に製品を選ぶだけでは十分ではありません。製品は、その保護性能を確認し、EU規則2016/425で定められた最低要件を満たしていることを保証する認証機関によって認証されている必要があります。

UNI EN1621規格は、すべてのプロテクターが満たすべき一般要件を定めた基準です。身体の部位ごとに分かれた複数のセクションで構成されています。
認証を取得するためには、製品は厳格なラボ試験に合格し、その保護レベルが保証されなければなりません。これにより「品質の証」が与えられます。

プロテクターは、EN1621規格の該当セクションを適用して単体で認証される場合もあれば、装着されるウェアと一体で認証される場合もあります。その場合はEN 17092:2020規格が用いられます。
このケースでは、プロテクターが覆う身体部位に応じてEN1621の該当部分が参照されます。主な目的は明確で、転倒や事故の際に保護部位からプロテクターがずれないことを確実にすることです。

レベル1およびレベル2バックプロテクターのエネルギー吸収性能

レベル1およびレベル2バックプロテクターのエネルギー吸収性能

バックプロテクターはレベル1かレベル2か?整理して理解しましょう

ライディング時にヘルメットと同様に不可欠な認証済みバックプロテクターは、適用規格のセクション2、具体的にはUNI EN1621/2に含まれる要件に準拠しています。
その有効性を確認するため、バックプロテクターは、縁石のように尖ったインパクターを用いた複数の衝撃試験を受けます。これは、ライダーがバックプロテクターを装着した状態で、背中を尖った物体(たとえば縁石)に打ち付ける事故を想定したものです。

背中に伝達される力によって、バックプロテクターの分類が決まります。衝撃エネルギー50Jで行われる一連の試験において、レベル1は平均伝達力が18kN以下、かつ単発の最大値が24kNを超えてはなりません。
一方、最も高性能で保護力の高いレベル2バックプロテクターは、平均伝達力が9kN以下、単発の最大値が12kN以下である必要があります。

バックプロテクターに表示されるCEマークは、安全レベルに加えて、CB(センターバック)やFB(フルバック)といった保護範囲も示しています。
カバーされる領域の境界線は水平方向に設定されています。センターバックプロテクターは脊柱を保護し、フルバックプロテクターは肩甲骨を含むように側面まで保護範囲が広がります。

エアバッグ:Daineseが求めた適切な認証規格の開発

エアバッグの保護性能に関して、現行の欧州技術規格で規定されているのは、EN1621/4に基づく「機械式作動」エアバッグのみです。
電子制御で作動するDainese D-air®システムは、非常に高度かつ革新的で、この規格の枠を大きく超えています。そのためDaineseは、外部認証機関とともに、この規制上の空白を埋め、D-air®デバイスの保護基準を明確に示す必要がありました。その結果、EN1621/4(機械式エアバッグ)で求められる基準を参照した、専用の規則が策定されました。

この認証プロセスには、1621/4規格に準拠して実施される、Dainese D-air®エアバッグへの一連の衝撃試験が含まれます。
レベル1では、身体に伝達される力の上限は4.5kN、レベル2では2.5kNを超えてはなりません。

レベル1およびレベル2エアバッグのエネルギー吸収性能

レベル1およびレベル2エアバッグのエネルギー吸収性能

これは、電子制御式エアバッグの認証をまだ含んでいない規制の隙間を埋めるための取り組みです。電子制御式エアバッグは、実際には最も高度で、最高水準の安全性を提供するエアバッグです。

市場には、エアバッグにハードシェル型プロテクターを組み合わせたシステムも存在します。EN1621/4規格では、2つのプロテクターを組み合わせ、その保護性能の合算として認証することが認められています。
この方法により、レベル2バックプロテクターの性能と控えめなエアバッグを組み合わせ、たとえば1621/4に基づくレベル1認証を取得することが可能です。しかし、この場合でもエアバッグ単体の保護性能が明確になるわけではありません。

四肢用プロテクター

肘、肩、膝、腰などの四肢用プロテクターの認証は、UNI EN1621規格のセクション1によって規定されています。
この場合、プロテクターは50Jの縦方向衝撃エネルギーに耐えるよう設計されており、5kgのアンビルを1mの高さから落下させて試験されます。レベル1では身体に作用する残留力の平均値が35kN以下、レベル2では20kN以下でなければなりません。

レベル1およびレベル2四肢用プロテクターのエネルギー吸収性能

レベル1およびレベル2四肢用プロテクターのエネルギー吸収性能

CEラベルの重要性

ここまで述べてきた内容を踏まえると、製品や四肢用プロテクターのラベルを正しく読み取れることが、いかに重要かは明らかです。
一見すると理解しにくいコードや数値の背後には、安全で十分に保護されたモーターサイクルライディングの鍵が隠されています。

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ダイネーゼAGVジャパン編集部

ダイネーゼAGVジャパン編集部は、イタリア発のモーターサイクルウェアブランド「Dainese(ダイネーゼ)」およびヘルメットブランド「AGV(エージーブイ)」の日本正規輸入元として、製品情報・アスリートのインタビュー・ブランドの今を発信する編集チーム。 ビギナーからエキスパートまで、ライダーの安全性を最優先にした情報提供を行っています。

2026年2月7日公開
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